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見えない「物」が、物を長持ちさせる。

1953年から七十年あまり。私たちが続けてきたのは、ものが長く使われるための仕事です。塩化ビニル樹脂の熱安定剤は、暮らしのあちこちで、今日も人知れず働いています。

塩化ビニル樹脂は、加工の熱や日光で分解し、黄色から茶色、やがて黒へと変色します。安定剤は、その分解を抑える添加剤です。製品の中ではごくわずかな量ですが、それが製品の寿命を左右します。

β-diketone※分子構造はイメージです

樹脂の試験片をオーブンで加熱し、10分ごとに取り出して並べます。安定剤の性能を確かめる、もっとも基本的な試験です。安定剤のない樹脂は数十分で黒く焦げ、安定剤を加えた樹脂は白いまま残ります。

※画像はイメージです

180℃で0分から70分まで、10分ごとに取り出した試験片。安定剤なしの列は黄色、茶色を経て黒く変色し、安定剤ありの列はわずかに色づくだけです。

試験温度180 °C

経過時間70 min

毎日ふれるものの中に、入っています。

四つの系統の安定剤が、建材から食品包装、医療、自動車まで、それぞれの場所で塩化ビニル製品を支えています。

Ba-Zn系安定剤

カドミウム系に代わる、ペーストPVCの代表的な安定剤。建材や内装など、暮らしの空間に。

  • 建築用シートBuilding sheet
  • 壁紙Wallpaper
  • 土木用シートCivil-engineering sheet
  • 床材フィルムFlooring film
  • 人工皮革Synthetic leather
詳しく見る:Ba-Zn系安定剤

Ca-Zn系安定剤

鉛系に代わり、食品包装や屋外製品に。人の手や口にふれるものに使われます。

JHPA・FDA 適合品あり

  • 食品用ラップFood wrap
  • 玩具Toys
  • 医療機器Medical devices
  • 電線の絶縁Wire insulation
  • 人工皮革Synthetic leather
  • 自動車内装Car interior trim
詳しく見る:Ca-Zn系安定剤

有機スズ系安定剤

硬質PVCに、優れた熱安定性と色相安定性を。

  • 雨どいRain gutters
  • 射出成形品Injection mouldings
  • ボトル・トレイBottles and trays
  • 錠剤の包装Blister packs
  • 工業用プレートIndustrial plate
詳しく見る:有機スズ系安定剤

補助安定剤・添加剤

三つの系統すべてに組み合わせて、性能を調整します。単体でも、安定剤とまとめたワンパック製品としても。

  • 酸化防止剤
  • β-ジケトン(1982年に特許を取得)
  • エポキシ化大豆油
  • 亜リン酸エステル
  • ポリオール
  • 過塩素酸塩
  • 金属石けん
  • ゼオライト
  • ハイドロタルサイト
  • 改質剤
  • ワックス・滑剤

沿革

1946商社として創業。

終戦の翌年、商社として始まりました。

1953安定剤の製造を開始。

塩化ビニル樹脂用の安定剤をつくり始め、それから七十年以上、同じ化学を続けています。

工場の建屋の前に並ぶ、青いシャツ姿の社員たち
工場で働く社員たち

1982β-ジケトン系安定剤の特許を取得。

β-ジケトンは、カルシウム・亜鉛系などの安定剤と組み合わせて使う補助安定剤です。加工直後の着色を抑え、鉛やカドミウムを使わない塩化ビニル製品を支えてきました。四十年以上たった今も、私たちのカタログにあります。

OO
β-diketone · dibenzoylmethane (DBM)
初期着色
加工した直後の黄変を抑える
耐光性
紫外線を吸収し、光による劣化を抑える
重金属フリー
Ca-Zn系安定剤の性能を引き上げる

2025親会社は五度かわり、技術はここに残りました。

1992年から2019年まで、私たちは海外の化学メーカー5社のグループを渡ってきました。そのあいだも、東松山の同じ工場で、同じ安定剤をつくり続けています。2025年12月15日、昭島化学株式会社として新たに歩み始めました。

東松山工場の内部
埼玉県東松山市の自社工場

国内外のメーカーが、私たちの安定剤で製品をつくっています。

安定剤は、お客様の生産ラインで認定を受けてから使われます。長く続く取引は、そのたびに選び直していただいた結果です。

昭島化学
  • 建築・土木
  • 食品包装
  • 医療
  • 自動車
  • 電線・ケーブル
  • ISO 9001 認証取得
  • ISO 14001 認証取得
品質
ISO 9001:2015 認証取得
環境
ISO 14001:2015 認証取得
食品衛生
一部のCa-Zn系製品で、塩ビ食品衛生協議会(JHPA)の確認を取得
製造
すべての製品を、埼玉県東松山市の自社工場で製造

一社のための、ひとつの配合。

数十種類の成分を組み合わせ、お客様の加工条件と用途に合わせて製品を設計します。大量生産の汎用品ではなく、あなたのラインのための安定剤です。

開発について相談する
研究室で、液状の安定剤をビーカーに注いで調合している様子
開発期間
通常1〜2か月。難しいテーマは半年〜1年
生産
少量から対応
形態
液状・粉末。複数の成分をまとめたワンパック製品も
体制
相談から開発、生産まで、少人数のチームが一貫して担当
研究室で、安定剤のサンプルを確認している様子

製品情報

四つの系統と、ワンパック。

用途に合わせて、単体でも、複数を組み合わせたワンパック製品としてもご提供します。

  • Ba-Zn系
  • Ca-Zn系
  • 有機スズ系
  • 補助安定剤
製品情報を見る
工場で、充填設備を操作する作業者

採用情報

東松山で、安定剤をつくる。

八十年続く技術を、次につなぐ仲間を探しています。研究開発や製造の仕事について、募集要項をご覧ください。

採用情報を見る

お問い合わせ

配合のご相談、試作、資料のご請求まで。つくっている担当者が直接お答えします。